Nauticaは、ソースコードアーカイブおよびバイナリーアーカイブで提供されています。インストール時には、動作のためにいくつかの設定作業を行う必要があります。また、インストールの前に、動作環境を確認し、必要なソフトウェアを用意してください。
別途用意するソフトウェア |
以下に示すソフトウェアはインストール時、または動作時に必要ですが、Nauticaのアーカイブには含まれません。別途、ソフトウェアを入手し、各ソフトウェアのドキュメントを元に適切にインストールを行ってください。
Ant |
ビルドツールです。ソースコードのコンパイルを行うのに必要です。バイナリーアーカイブでは必要ありません。 |
MySQL |
リレーショナルデータベースです。Nauticaをインスト−ルする前に必ずセットアップしてください。データベースを設定する際は、すべての文字コード設定をUTF-8にしてください。 |
Tomcat 5 |
エンジンの動作には必要ありませんが、WebサービスやServletを利用する場合には、設定が必要です。 |
|
配布形態 |
Nauticaは、ソースコードアーカイブおよびバイナリーアーカイブで提供されています。それぞれ、プラットフォームや要求にあわせて、選択してください。
nautica-0.9-src.tar.gz | nautica-0.9-src.zip |
nautica-0.9.tar.gz | nautica-0.9.zip |
|
配布構成 |
Nauticaのアーカイブは、以下のような構成になっています。なお、バイナリーアーカイブには、srcディレクトリは含まれません。
nautica-0.9/
┣ bin/
┃ ┣ nautica.sh :Nautica起動スクリプト
┃ ┣ wfdesign.sh :定義ツール起動スクリプト
┃ ┣ wfadmin.sh :運用管理ツール起動スクリプト
┃ ┣ nautica.bat :Nautica起動バッチファイル
┃ ┣ wfdesign.bat :定義ツール起動バッチファイル
┃ ┗ wfadmin.bat :運用管理ツール起動バッチファイル
┃
┣ config/
┃ ┣ nautica.properties :Nauticaエンジン設定ファイル
┃ ┣ nautica.policy :Nauticaセキュリティポリシーファイル
┃ ┣ activemq.xml :Active MQ設定ファイル
┃ ┣ logging.properties :Log4J設定ファイル
┃ ┣ interworkflow.xml :ワークフロー関連系設定ファイル
┃ ┣ toolagent.xml :ツールエージェント設定ファイル
┃ ┣ mailconfig.xml :メールツールエージェント設定ファイル
┃ ┣ scriptingconfig.xml :スクリプトツールエージェント設定ファイル
┃ ┗ systemcommand.xml :コマンドツールエージェント設定ファイル
┃
┣ lib/
┃ (ここには、動作に必要なjarファイルを配置。)
┃
┣ license/
┃ ┃(ここには、各利用ソフトウェアとNautica自身のライセンスファイルを配置)
┃ ┣ nautica/
┃ ┃ ┗ licence.txt
┃ ┣ log4j/
┃ ┃ ┗ licence.txt
┃ ┗ ・・・
┃
┣ logs/
┃ (Log4Jのデフォルト設定のログ出力先)
┃
┣ misc/
┃ ┣ db/
┃ ┃ ┗ mysql/
┃ ┃ ┣ テーブル生成用SQL
┃ ┃ ┗ エンジン起動用データSQL
┃ ┗ schema/
┃ (XMLスキーマファイル)
┃
┣ repository/
┃ (XPDL定義ファイル配置場所)
┃ (空のまま)
┃
┣ sample/
┃ ┃ (サンプルアプリケーション一式はこの配下に)
┃ ┗ Overtime/
┃ ┃ (時間外労働申請一式の配置場所)
┃ ┣ misc/
┃ ┃ ┗ db/
┃ ┃ ┗ mysql/
┃ ┃ ┣ サンプルアプリ用テーブル生成用SQL
┃ ┃ ┗ サンプルデータ用SQL
┃ ┣ repository/
┃ ┃ サンプル定義ファイル
┃ ┃
┃ ┗ toolagent/
┃ ┣ commands/
┃ ┃ (コマンドツールエージェント用実行コマンド格納場所)
┃ ┃ (サンプルのコマンドを配置)
┃ ┗ scripting/
┃ ┃(スクリプトツールエージェント用実行スクリプト格納場所)
┃ ┗ pnuts/
┃ (サンプルアプリ用Pnutsスクリプトを配置)
┃
┣ temp/
┃ (エンジンのロックファイル(nautica.lck)はここに生成される。)
┃ (空のまま)
┃
┣ toolagent/
┃ ┣ commands/
┃ ┃ (コマンドツールエージェント用実行コマンド格納場所)
┃ ┗ scripting/
┃ ┃(スクリプトツールエージェント用実行スクリプト格納場所)
┃ ┃(スクリプトエンジンの種類ごとにサブディレクトリ)
┃ ┗ pnuts/
┃ (Pnutsスクリプトを配置)
┃
┣ webapps/
┃ ┣ WorkflowAxis/
┃ ┗ WorklowServlet/
┣ src/
┃ ┃(ソースコードはこの配下。)
┃ ┣ admintool/
┃ ┣ core/
┃ ┣ designtool/
┃ ┣ WorkflowAxis/
┃ ┗ WorkflowServlet/
┃
┣ doc/
┃ (ドキュメントこの配下。)
┃
┣ build.xml :src直下のソースをビルドするAntファイル
┣ README.sjis :構成の簡単な説明とドキュメントに対する参照(shift-jis版)
┗ README.euc :構成の簡単な説明とドキュメントに対する参照(euc版)
|
|
インストールからエンジン起動まで |
- MySQLをインストールし、UTF-8指定でデータベースを作成し、DBユーザに権限を割り当てます。以下では、データベースnautica、DBユーザnautica、DBユーザのパスワードnauticaとした場合の例を示します。なお、MySQLをUTF-8で設定する方法は、こちらの記事を参照してください。
# mysql -u root
mysql> create database nautica default character set utf8;
mysql> grant all on *.* to nautica@localhost identified by 'nautica';
mysql> flush privileges;
mysql> \q |
- Nauticaのアーカイブを入手し、任意のディレクトリに展開します。
- 環境変数NAUTICA_HOMEを展開ディレクトリに設定し、有効にします。
- (ソースアーカイブの場合)Antを起動し、ソースコードのコンパイルを行います。このとき、ライブラリが不足している場合は、別途入手しておかねばなりません。
- MySQLにNautica用のデータベースを作成し、そこに$NAUTICA_HOME/misc/db/mysql/create_table.sqlを使って、Nautica用のテーブルを生成します。
- $NAUTICA_HOME/misc/db/mysql/insert_for_startup_engine.sqlを使って、Nautica用のテーブルにデータを登録します。
- 設定ファイル$NAUTICA_HOME/config/nautica.propertiesの、以下のプロパティ値を編集します。
- nautica.workflow.admin=[管理者キー]
- nautica.workflow.datasource.url=[DBにアクセスするJDBC URL]
- nautica.workflow.datasource.user=[DBユーザのユーザ名]
- nautica.workflow.datasource.password=[DBユーザのパスワード]
その他の設定ファイルおよび各プロパティ値に関する詳細は、環境設定をご覧ください。
- 設定ファイル$NAUTICA_HOME/config/activemq.xmlのbeanタグ内を編集します。
<!-- The MySQL Datasource that will be used by the Broker -->
<bean id="mysql-ds" class="org.apache.commons.dbcp.BasicDataSource" destroy-method="close">
<property name="driverClassName">
<value>org.gjt.mm.mysql.Driver</value>
</property>
<property name="url">
<value>jdbc:mysql://127.0.0.1/[DB名]</value>
</property>
<property name="username">
<value>[DBユーザのユーザ名]</value>
</property>
<property name="password">
<value>[DBユーザのパスワード]</value>
</property>
<property name="poolPreparedStatements">
<value>true</value>
</property>
</bean> |
- $NAUTICA_HOME/binにあるエンジン起動ファイル(nautica.sh, nautica.bat)を実行し、起動を確認します。
※ 必須オプション -admin [上記6.で設定した管理者キー]
コンソールに以下のように表示されれば、起動完了です。
2005-08-26 15:27:18,027 INFO (Engine) I0001: ロギングサービスが開始しました。
2005-08-26 15:27:18,440 INFO (Engine) I0004: ActiveMQメッセージブローカを生成しました。
:
:
2005-08-26 15:27:26,221 INFO (Engine) I0002: ワークフローエンジンが開始しました。 |
- Webの設定は、別途環境設定ドキュメントを参考にしてください。
とにかく動かしたい方は、Starter's チュートリアルを をご覧ください。
もっと動かしたい方は、サンプルアプリケーション チュートリアル をご覧ください。
|