ここでは、Starter's アプリケーションのインストール手順および起動手順について説明します。
Starter's アプリケーションは、ファイルにメッセージを書き出すだけの簡単なアプリケーションです。
以下に示すワークフロー定義を使用しています。
開始されたプロセスは、自動実行アクティビティACTIONを実行し、終了します。
自動実行アクティビティACTIONには、アプリケーションACTION_COMMANDが割り当てられています。
準備作業 |
- Nauticaをインストールします。Nauticaのインストールは、インストール手順を参考にしてください。
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インストール手順 |
※以下は、Linux環境での手順を記述しています。Windows環境では、
下記文中のsh(シェルスクリプト)をbat(バッチファイル)に置き換えてください。
- 自動実行アクティビティACTIONが実行するスクリプトをNauticaにコピーします。
$NAUTICA_HOME/sample/Starter/toolagent/commands/starter.sh を$NAUTICA_HOME/toolagent/commands にコピーします。
- $NAUTICA_HOME/config/toolagent.xml ファイルの<tool-agents>の中に<agent>エントリ(以下の太字部分)を追記します。
この例では、SystemCommandToolAgentFactoryが、定義ファイルで定義されたアプリケーションACTION_COMMANDを処理するという設定です。
※注意:以下の記述がコメントアウトされている場合(<!-- -->で囲まれている)、その記述(<!-- -->)を削除してください。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<tool-agents xmlns="http://www.argo21.co.jp/nautica/workflow/ta/config">
<agent classname="jp.co.argo21.nautica.workflow.ta.SystemCommandToolAgentFactory">
<app name="ACTION_COMMAND"/>
</agent>
</tool-agents>
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- $NAUTICA_HOME/config/systemcommand.xml ファイルの<system-commands>の中に<authentication>エントリおよび<system-command>エントリ(以下の太字部分)を追記します。
この例では、アプリケーション名ACTION_COMMANDに、starter.shを割り当てています。
※注意:以下の記述がコメントアウトされている場合(<!-- -->で囲まれている)、その記述(<!-- -->)を削除してください。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<system-commands xmlns="http://www.argo21.co.jp/nautica/workflow/ta/config">
<authentication user="SYSTEM_COMMAND" password="password"/>
<system-command command="starter.sh">
<app name="ACTION_COMMAND"/>
</system-command>
</system-commands>
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- 定義ファイル(Starter.xpdl)をNauticaにコピーします。
$NAUTICA_HOME/sample/Starter/repository/Starter.xpdl を$NAUTICA_HOME/repositry にコピーします。
- Nauticaを起動します。
- 運用管理ツール起動スクリプト$NAUTICA_HOME/bin/wfadmin.shを実行し、運用管理ツールを起動します。
- 運用管理ツールにエンジン情報を登録します。エンジン情報の登録は、運用管理ツールの操作説明書 「基本操作 利用前の設定」を参考にしてください。
また、登録するエンジン情報は以下の値を使用してください(デフォルト値)
任意 |
iiop://<Nauticaを起動しているPCのIPアドレス>:1050 |
engine001 |
admin |
admin |
admin |
- 運用管理ツールから定義ファイル(Starter.xpdl)をNauticaに登録します。登録する際のパッケージ名は「Starter」とします。
定義ファイルの登録は、運用管理ツールの操作説明書 「基本操作 定義ファイル登録」を参考にしてください。
- Nauticaにプロセス定義(Starter.xpdl)が登録されたことを、運用管理ツールを使用して確認します。運用管理ツールで登録したプロセス定義のフローを表示します。
プロセス定義フローの表示は、運用管理ツールの操作説明書 「基本操作 エンジンビュー」を参考にしてください。
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起動手順 |
- Nauticaを起動します。
- プロセスの生成・開始をするスクリプトをNauticaにコピーします。
$NAUTICA_HOME/sample/Starter/bin/start.sh を$NAUTICA_HOME/bin にコピーします。
- $NAUTICA_HOME/bin/start.sh を実行します。このスクリプトは、Starter's アプリケーションのプロセスを生成・開始します。
(開始されたプロセスは、自動実行アクティビティACTIONを実行後、完了します。)
確認方法を以下に示します。
- $NAUTICA_HOME/logs/starter.log に以下のメッセージが出力されていることを確認します。
- 運用管理ツールでプロセスの状況フローを表示し、起動手順3.で開始したプロセスが完了していることを確認します。
プロセス状況フローの表示は、運用管理ツールの操作説明書 「基本操作 エンジンビュー」を参考にしてください。
表示したプロセス状況フローの背景が下図のように灰色で表示されれば、プロセスは完了しています。
※補足:アイコンおよび背景色については、運用管理ツールの操作説明書 「その他技術情報 アイコンと背景色について」を参考にしてください。
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