Nautica Workflowとは

Nautica Workflowは、WfMCワークフロー参照モデルに準拠した50以上のAPI、エンジン間連携、システム間連携機能を含むワークフローエンジンと、 RMI、SOAP、HTTP等をサポートした通信インタフェース、およびGUIベースのXPDL定義ツール、運用管理ツールから構成されるJavaベースのワークフローシステム運用基盤です。本プロジェクトは、独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)が推進する2004年度下期オープンソースソフトウェア活用基盤整備事業の支援を受けて開発しています。

本プロジェクトの背景、目的等につきましては、成果報告をご覧ください。また、技術的な詳細につきましては、ドキュメントを参照してください。

新着情報

2004-12-01 2004年度下期オープンソースソフトウェア活用基盤整備事業に採択されました。
2005-09-14 Nautica 0.9を公開しました。

最新のニュースは、こちらをご覧ください。

プロジェクト内容

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本プロジェクトでは今回、以下の6つの機能について開発を行いました。


図1 Nauticaの開発範囲
(1)ミドルウェアとしてのワークフローエンジン

ワークフロー定義ファイルおよび、各種APIを通じて得た情報に基づき、アクティビティ及びプロセスの完了状態を管理して、プロセス変数と遷移条件によりフローの進行を制御する。また、外部システムとの連携のためのAPIを提供し、アプリケーションの実行を管理する。

(2)WfMC標準に準拠したワークフローAPI

ワークフローエンジンが提供するAPI。 APIの分類として、ワークフローシステム運用基盤の機能を利用するクライアントアプリケーション用、外部システムとのアプリケーション連携用、運用管理用、ワークフローエンジン間の連携用など50以上のAPIを実装した。WfMC標準の各インタフェースはC言語を想定した構成となっているため、Java言語による実装では標準インタフェース仕様に沿った機能レベルの対応を行うこととし、APIとWfMC標準インタフェースとの対応表を用意した。

(3)ワークフロー定義ツール

GUIによりワークフローを定義するツール。定義を構成する要素には、アプリケーション、プロセス変数、ワークフロー参加者 、プロセス、アクティビティ、遷移があり、これらの定義作業はマウスを使用して視覚的に行うことができる。ワークフローの定義は検証を行った後、結果をXPDL形式で保存することが可能である。

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こちらから、Java Web Start機能を使ってワークフロー定義ツールの試用が行えます。なお、実行にはJRE1.4.2以降がインストールされている必要があります。また、操作方法につきましては、ドキュメントを参照してください。また、定義ツールのヘルプにも、操作手順が順を追って記載されていますので、ご覧ください。

まずは、プロセスの開始アイコンをダブルクリック(または右クリックで「編集」を選択)することから始めてみましょう!


図2 定義ツール画面
(4)ワークフロー運用管理ツール

GUIによりワークフローの実行状況を管理するツール。運用中の任意のワークフローエンジンに接続し、アクティビティの進行状況のモニタリングや、プロセス変数の編集と遷移条件の再評価を行うことができる。


図3 運用管理ツール画面
(5)外部との通信インタフェース

各種API をRMI 、Webサービス、Servlet から使用可能とするプロトコル変換インタフェース。

(6)サンプルアプリケーション

ワークフローシステム運用基盤の機能を評価、検証するためのサンプルアプリケーション。申請・承認アプリケーションを模した小規模なプログラムである。


図4 サンプルアプリケーション画面

動作環境

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Nauticaサーバ動作環境
ハードウェア CPU:Pentium4 2.4GHz以上
MEM:512MB以上
HDD:40GB以上
対応OS Redhat Enterprise Linux ES V.3
Java VM Sun JRE 1.4.x相当
Servletエンジン Jakarta Tomcat 5.0
SOAPエンジン Apache Axis 1.2
データベースエンジン MySQL 4.1

Nauticaクライアント動作環境
ハードウェア CPU:Pentium4 推奨
MEM:256MB以上
HDD:10GB以上
対応OS Redhat Professional Workstation V.3
Windows XP Professional SP2
Java VM Sun JRE 1.4.x相当

ライセンス

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ワークフローエンジン本体 LGPL バージョン2.1以降
定義ツール・運用管理ツール GPL バージョン2以降
サポート等 弊社の技術サポートを必要とされる場合を考え、別途、サポートライセンスを検討中です。詳細が決まりましたら、ホームページ上でご案内させていただきます。

お問い合わせ

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プロジェクト:http://sourceforge.jp/projects/nautica/